これまでのチェーンに必要だった給油をメンテナンスフリー化。
そのまま10,000時間稼働可能に。
使用途中の給油を不要にすることで、油の飛散による汚染もなく、限られた資源の節減に貢献します。
メンテナンスの度に必要だった操業停止も、作業負担もなくなりました。
- 特長1
- 無給油化を実現!
- 特長2
- 環境に優しい!
- 特長3
- 生産性もアップ!
従来のチェーン商品には不可欠な給油
チェーンにとって、使用による部品同士の摺動や摩耗は不可避です。特にピンとブシュの摩耗(チェーン伸び)は、円滑なチェーン走行を妨げ、やがて寿命に至ります。従来のチェーンは、寿命を極力伸ばすため、定期的に潤滑油を塗布することが行われてきました。その頻度は一般的に200~300時間ごとで、連続式アンローダーの場合、注油部分はおよそ600ヵ所にも及び、メンテナンスの度に設備を停止させなければなりませんでした。
また一方で塗布した潤滑油は、搬送設備が設置された周辺環境、および操業中における飛散など、油の周辺への飛散からの環境保全という課題もありました。
ピンとブシュの間に油剤を封入し、密閉
こうした問題を解決すべく、当社では約8年間の開発・試験期間を経て、ピンとブシュの間に潤滑油を封入・密閉することで追加給油を不要にした、新しいタイプのチェーンである「オイルシールドチェーン」を開発し提供を開始しました。「オイルシールドチェーン」は、複数のシール材を組み合わせ、ピンリンクプレートとブシュリンクプレートの間に設置。このシール材はピンとブシュの間に封入した潤滑油に対する密閉機能を果たすだけでなく、外部からの侵入する粉塵等を防ぐ働きもします。また、ピンの軸方向へのチェーンの動きに追随する機構により、稼働中におけるシール力のばらつきを発生させません。
オイルシールドチェーンの構造
稼働10,000時間の寿命を実現
こうした新技術の導入により、「オイルシールドチェーン」は、一般的にチェーンにおける寿命の目安とされる「稼働10,000時間でピッチ伸び2%以内」という基準を見事にクリア。10,000時間の間に一度も給油することなく搬送現場が求める品質を維持し、生産性を向上させることに成功しました。「オイルシールドチェーン」が今後、さまざまな業種のお客様にとって必要不可欠な存在となることが大いに期待されます。